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2024年4月から変わる薬の価格

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 2024年の4月より、コロナ治療に係る薬の公費による補助がなくなります。そのため治療薬の自己負担額がとても高くなることが考えられますのでそのまとめです。

外来で処方されるコロナ治療薬費用の推移

 2024年3月末までは、新型コロナウイルス感染症治療薬に対して公費による補助がありました。保険の負担割合に応じて、2023年10月以降は普段1割負担の方で上限:3000円、2割負担で6000円、3割負担で9000円が薬局で支払うコロナ治療薬に係る金額となっていました。もちろんそれにプラスして他の薬が処方されている場合、その分の金額は通常通り負担割合により計算をして合算する形になります。また諸々点数も入るため一概に薬剤費だけというわけではありません。

 2023年10月以前はコロナ治療薬に関しては全額補助、以降は上限金額を設定した一部補助が適応となっていましたが、2024年4月以降は公費による補助は全くなくなり、それぞれの薬の金額に応じて負担割合が生じます。

具体的に支払う金額はどうなるのか

コロナ治療薬薬価処方日数と合計服用数合計薬価金額
ラゲブリオカプセル200mg 1カプセル=2357.80円5日分で40カプセル94,312円
パキロピッドパック6001シート=19,805.50円5日分で5シート99,027円
パキロピッドパック3001シート=12,538.60円5日分で5シート62,693円
ゾコーバ錠125mg 1錠=7,407.40円 5日分で5シート 51,852円

 コロナ治療薬の具体的な金額は上記の表のとおりです。

 そのため患者さんが本来自己負担で支払う金額は下記の通りになります。

コロナ治療薬1割負担2割負担3割負担
ラゲブリオカプセル200mg 9,431円18,862円28,294円
パキロピッドパック6009,903円19,805円29,708円
パキロピッドパック3006,269円12,359円18,808円
ゾコーバ錠125mg 5,185円10,370円15,556円

 高齢者以外の患者さんはほとんどが医療費3割負担に該当すると思います。そのため薬価が一番安いゾコーバ錠125mgの処方であってもその薬代だけで15,556円自分で支払わなくてはならないという事になります。厳密にいえばラゲブリオカプセルとパキロピッドパックは重症化予防、ゾコーバ錠は発熱や咳などの症状が重い方の症状軽減に使用するため用途は異なりますが…

 3割負担の方に重症化予防のためラゲブリオカプセルが処方された場合、おそらくほかの治療薬などと合わせると3万円を超える金額を薬局で支払いをしなくてはならなくなります。

今後考えられるコロナ治療薬の動向

 現在はコロナ陽性と診断された、重症化が懸念される持病のある患者さんに自己負担金額及び治療の必要性の説明のうえ薬を処方していると思います。ただこの金額が一気に跳ね上がってしまうため、その金額を支払わなくてはならないのであれば多少苦しくても安静にして経過を見るという選択肢が強くなってくるのではないかと思います。保険が適用されても3万円もかかってしまうのであれば処方の説明を受ける患者さんもびっくりすると思います。

 持病がある患者さんで毎月ある程度の金額が治療費にかかっている場合は、確定申告すれば控除される額に含まれると考える事も出来ますが、毎年確定申告をしていない方にとっては一度にかかる医療費としてはやはり高額です。

コロナワクチンについても補助は終了

 コロナのワクチン接種についても、今までは無料で受ける事が可能でした。しっかり定期的に摂取している方であれば7回目の接種までは無料で受ける事が出来たのではないかと思います。ただ今後2024年の4月以降に関しては、コロナワクチンの接種についても自己負担額が発生し、1回の接種の目安金額は7,000円程度で調整されるようです。

今後の感染についての予想

 あくまで自分の予想ではありますが、今後の新型コロナウイルス感染症の広がりについて、ある程度波はあるもののまた夏頃に増えてくるのではないかと懸念しています。ここ2年ほどは意外と夏場に感染が広がっています。コロナ治療薬が金額が枷になり思うように患者さんにいきわたらなくなると、感染拡大に拍車がかかる可能性も否定できません。

 またワクチン接種も自己負担金がかかるとなるともうこれ以上行わない人も出てくるでしょう。そうなってくると来シーズンの冬季にもワクチンの効果が落ちてきた方々に感染が広がっていく事も考えられます。インフルエンザはある程度の季節性がありますが、コロナに関しては年間を通して一定数は出ているため、このまま仕事上付き合っていかなくてはならない病気になったのかもしれないと感じています。

それ以外にも変わる2024年4月からの薬の価格

 コロナ治療薬以外にも、2024年4月には薬価の改定があります。コロナ治療薬の公費負担に比べれば金額は微々たるものになると思いますが、ほとんどの薬は薬価が引き下げとなります、つまり薬局で支払う薬の金額が安くなります。ただ一部の需要が高い薬剤、解熱剤や咳止め等、また現時点で供給に制限があるような薬剤に関しては薬価が高くなるものもあります。今までと同じ薬が同じ日数で処方されても金額が変わることがあるため注意が必要です。

 また2024年6月には診療報酬、調剤報酬の改定も控えているためまたそこで医療機関でかかる金額が変わってきます。

まとめ

 医療費だけではなく、現在は色々な物価が上昇している状況です。医師が処方されたものは治療に必要と判断されたものであって、金額についても気になるところではあります。ですがまずはその薬の必要性を患者さんに理解してもらい、正しく使用してもらうように説明・患者教育を行うのが薬剤師の務めであると考えています。

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