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調剤報酬請求時の留意点

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 調剤報酬時の留意点について、まとめた資料をいただき拝見しました。その中で請求に関して分かりにくい点もあると思いますのでまとめます。

薬剤調製料

 薬剤調製料とは、薬の取り揃え等の対物業務に対して評価される点数です。内服薬では薬の服用時点ごとに日数に応じて算定できます。外用薬や頓服薬ではその量ではなく薬剤数に応じて決まった点数が算定できます。

レセプトに服用時点の正確な記載が求められる。

 例えば就寝前と就寝30分前は同じ時点として取り扱われます。また1日1回朝食後と1日1回朝服用という記載についても、服用時点の違いが明確に確認できない場合は原則として併算定できません。

同一成分・同一剤型であるが銘柄が異なる複数の医薬品。

 例えばマグミット錠330mg1錠分1朝食後と、マグミット錠500mg1錠分1夕食後が同時に処方されていた場合、不均一だが同一有効成分であるためその数や銘柄にかかわらず1剤として算定します。

 ニフェジピンCR錠とニフェジピンL錠の同時処方について、いずれも同一成分ではありますが、CR錠は1日1回を基本とし、L錠は1日2回の服用を基本としてそれぞれの血中濃度‐時間曲線が異なるため同一の用法でない場合はそれぞれ別剤として算定可能です。

日数の考え方

 同一薬剤で服用時点が異なる物を交互に服用する処方に対しては、1剤として合算した日数分の薬剤調製料を算定します。

 漸減もしくは漸増処方など用法用量が変化する薬剤が処方されている場合には、特別な1剤として薬剤調製料を算定します。同時に処方された他剤について、当該薬剤と服用時点が同じであっても別剤として薬剤調製料を算定できます。

 異なる複数の薬剤で、服用時点が同じでも服用する曜日が異なるなどの服用タイミングが異なる場合についてはそれぞれ別剤として実服薬日数分の薬剤調製料が算定できます。

 例えばA薬を分1朝食後月・水・金曜日 14日分、B薬を分1朝食後火・木・土曜日 14日分で指示があった場合、それぞれ別剤として14日分の内服薬調製料を算定します。

単体で処方された乳糖等について

 単体で単シロップや乳糖水和物が処方されている場合、について悩んだ事があります。調剤基本料は処方箋受付1回につき算定できる点数です。また薬剤量も薬価基準収載品の処方であれば算定できることは何となくわかりますが…それ自体には薬効が認められているわけではありません。

 結論として、処方箋に基づき患者個々の医療上の必要性が認められる場合には薬剤調製料も算定できるという事です。治療上の必要性が認められる場合として、他剤(散剤等)が処方された患者に対しての苦みの軽減のために単独で追加処方された場合や、治療上の必要性からプラセボの目的で処方された場合が該当します。この場合プラセボ目的である事が分かるようにレセプト摘要欄に記載する事が求められます。

白色ワセリンとプラスチベース軟膏基剤等について

 白色ワセリンやプロペトの適応として「軟膏基剤として調剤に用いる。また、皮膚保護剤として用いる。」と記載されています。皮膚保護剤という薬局が含まれるため単剤でも薬剤調製料が算定できます。ただプラスチベース軟膏基剤については「軟膏基剤として調剤に用いる。」としか記載がなく皮膚保護剤としての適応がないととらえられるため薬剤調製料の算定は原則認められません。

 また精製水は洗浄剤として用いられることもあるかもしれませんが、それ自体には夜曲がない事から薬剤調製料の算定は原則として認められません。薬剤量は算定可能です。

外用剤について

 外用剤について、同一成分であってもクリームと軟膏が別々に処方されており投与方法・投与部位が異なることが確認できる場合はそれぞれ別剤として薬剤調製料の算定が可能です。

 モーラステープL4mgと20mgが同時に処方されている場合は同一成分で同一剤型であることから、使用部位が違っても1調剤として取り扱います。

局所麻酔薬に関して

 院外処方されたキシロカインゼリー等の局所麻酔薬のみの調剤に対しては、原則として調剤技術料、薬学管理料の算定は不可であり、薬剤量のみ算定可です。通常表面麻酔を必要とする検査、処置または手術に際して麻酔薬として使用する薬剤であり、通常院内で完結する事柄であるためです。

自家製剤加算

 自家製剤加算は、錠剤を半分にして分包して患者さんにお渡しする際に算定できる点数です。ただし、既存の製品として存在する規格で代替がきく場合には算定できません。例えば、チラーヂンS25μgを半錠にしたとしても12.5μgという商品がありますので点数の算定はできません。

算定が認めらているケース

 例えば、ナトリックス錠1mgを半錠にした場合、ナトリックス錠0.5mgという規格の商品はないため、自家製剤加算は算定可能です。最小単位の錠剤を半錠にした場合に点数が算定できるのは何となく分かりやすいかと思います。

例外的に算定できるケース

 複数の規格が発売されている医薬品の場合、例外的に点数が算定できるケースがあります。

アマリール錠3mgを半錠にしたケース

メインテート錠2.5mgを半錠にしたケース

アーチスト錠10mgを半錠にしたケース

 上記ケースでは自家製剤加算の算定は可能です。例えばアマリール錠3mgの半分だと1.5mgの含有量となります。アマリール錠は1mgと0.5mgの規格もあるため、2種を組み合わせれば同用量が摂取可能ですが、3mgの分割片と1mg+0.5mgは同一とみなされないことから算定は可能とされています。

 メインテートとアーチストについても同様で、より下の含有量の規格はありますが、半錠にしたケースと同一含量の物はないため算定可能とされています。

粉砕で自家製剤加算の算定ができないケース

 チラーヂン錠の粉砕に関しては、粉砕末と同一成有効成分の0.01%散剤が薬価収載されており、代替可能と判断されることから自家製剤加算の算定は不可です。

 バイアスピリン錠の粉砕に対して、バイアスピリン錠は腸溶錠であり粉砕は薬学的に溶出性や安定性の判断が困難であるため、自家製剤加算の算定は不可です。また日本薬局方アスピリン(末)も薬価収載されておりこの点からも認められないケースです。

まとめ

 薬剤調製料に関しては、基本的なルールもさることながら薬学的な意義があるのか、薬剤の適応についての理解が必要です。自家製剤加算について、特に粉砕に関しては散剤で同成分の薬剤が存在する場合はそちらの薬剤の採用を検討する必要があります。先発医薬品しか存在しない場合は医療機関に疑義紹介して散剤の同用量に処方を変更してもらう事もあると思います。医薬品の供給が十分ではない状況が続いていますが、報酬を受け取るためには薬局事務だけではなく薬剤師も算定の留意点は理解し正しく請求をする事が求められています。

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