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救急でのコロナ・インフルエンザ検査について

yakuzaishi-k
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 自分が働く地域での救急医療センターについて、年末年始の新型コロナウイルスおよびインフルエンザの検査について通知があったため記事にします。

結論から言うと、年末年始検査はしない

 新型コロナウイルスの感染が日本で確認されて以来、自分の住む地域の救急医療センターではコロナおよび今まで行っていたインフルエンザの検査もしない事になりました。まだコロナが未知のウイルスであった当初は、発熱の症状がある患者に対しては検査ができない旨を説明し、どうしても診察を希望される患者さんは電話で医師が聞き取りを行い、薬を車で渡すといった対応をしていました。当時はまだ感染経路の追跡がされていましたので、救急医療センターに訪れた患者さんに後日コロナ感染が発覚した場合、一度施設を閉めて中を徹底的に除菌しなくてはいけないという状況だったからです。

 しかし徐々にワクチンの接種が進み、治療薬の発売が開始され規制が緩和されていきました。昨年(令和4年)の年末~年始は、救急医療センターとは別の施設に発熱外来を設け、そちらで検査及び投薬を行っていました。実際の投薬に関する仕事については市の薬剤師会の理事会メンバーが対応したようで、自分のところまで要請はありませんでしたが、今年はコロナ感染症の分類が5類に引き下げになった事により、別途の検査会場も設けないとの事です。

令和5年12月初旬現在の感染状況

 自分が勤務する薬局での印象にはなりますが、今年は7月~9月にかけて新型コロナウイルス感染症の流行があり、今までと違いピークが長く続いた印象でした。今年5月に分類が5類に引き下げとなり、十分な対策が取られなくなってきたのが原因だと思われます。そして10月に入るとコロナウイルスは多少息をひそめたものの、今度はインフルエンザで陽性と診断される患者さんが増えてきており、現在もインフルエンザ感染症は比較的多い水準で推移していると思います。コロナ感染陽性の患者さんも決してゼロになったわけではありません。

 昨年まではほとんど感染が確認されなかったインフルエンザ感染症ですが、今年は移動の規制や海外旅行の規制がなくなったためか、自分の住む地域でもかなりの感染がみられます。今年は学級閉鎖などの話も良く耳にします。

発熱がある場合の救急医療センターの判断

 現在自分は勤務する薬局の他に、勤務地域の市の薬剤師会および隣の市の薬剤師会に所属しており、救急医療センターで月数回の勤務にあたっています。発熱がある場合の医療センターの対応としては、まず施設内へは患者を入れず電話で受付を行い、医師が車で診察したうえで必要な薬を処方し薬剤も車で対応するといった流れです。

 検査を行っていないため、新型コロナウイルス感染症およびインフルエンザ感染症に関しては周囲の感染状況及び症状から、Drがみなしで陽性と判断することはあります。ただ今までコロナ感染症に関してはみなしで陽性としても処方薬として高価なコロナ治療薬は医療センターに備蓄していないため、その場で専用の薬が出るという事はありません。

 インフルエンザ感染に関しては例えば数日前に家族が医療機関で陽性と診断されており、発熱や全身倦怠感などの明らかなインフルエンザ感染症だと判断されればその治療薬が処方されることはあります。インフルエンザにはコロナ感染症が広がる以前から、タミフルカプセル、イナビル吸入粉末剤、ゾフルーザ錠といった治療薬が存在します。ゾフルーザ錠は最も新しい薬剤ですが、ウイルスの耐性化などの問題が出てきたため、現在ではタミフル及びイナビルでの処方が中心となっている印象です。薬の処方に関しては担当する医師の判断によりますのでどれが良いというわけではないですが、使えば症状が改善するまでの日数を短縮できることは明らかです。

必要な治療薬を処方してもらう判断材料

 今年の年末年始、救急医療センターではコロナ・インフルエンザの検査を行わないとすでに通達が出ています。昨年のような臨時の発熱検査センターは開設されませんが、一部の医療機関が持ち回りで検査を行うよう年末年始も受診受付を行うようです。担当卸からの話では、自分が勤務する会社のグループ薬局が関係する医療機関で持ち回りの担当になっているところはないとの事。

 ではもし年末年始の閉まっている医療機関がほとんどの中、発熱があった場合どう対応するのが良いのでしょうか。これから広報活動がされるかもしれませんが、救急医療センターでの検査はしないので市販の検査キットをご自身で購入いただき、事前に検査をしてもらいその情報を受診の際に提供してもらうという流れになりそうです。自己検査は必須ではないですが、もし自己検査を行ってインフルエンザ陽性が明らかになった場合には、おそらくみなしで陽性とされ適切な治療薬が処方されるでしょう。

自己検査キットの一例

 自己検査キットの一例として下記商品を紹介させていただきます。

 こちらの検査キットはコロナ・インフルエンザの同時判定ができる抗原検査キットで2回分が入ったものになります。家族がいる方、また検査のタイミングによっては陽性反応が出ない場合もありますので、2回分くらいは備蓄しておいていいのではないかと思います。通常取り扱っている薬局も年末年始は休みのところが多いと思います、またドラッグストアで営業していても、抗原検査キットは第1類医薬品に該当するため薬剤師が不在では販売ができません。必要な時にすぐに手に入らない可能性もあるため備蓄をお勧めしたいと思います。

 発熱の原因がはっきりせず良くなるまで解熱鎮痛剤や咳止め等対処療法でおとなしく改善するまで待つか、自己検査を行い適切な治療薬を処方してもらい早く症状が軽減するようにする、どちらが良いのか考えてみてください。

もし自己検査をしてウイルス感染が判明したら

 自己検査をした場合には、必ず受診する機関にその旨を伝えるようにしてください。検査結果が出た試薬のプレートをそのまま医療センターに提示するのもありですが、衛生面を考えると検査結果をスマホで写真に撮って提示していただくのがよろしいかと思います。

 処方する薬の内容については担当する医師の判断によりますが、自己検査の結果は無視はできないと思います。

今年の年末年始救急医療センター状況予想

 例年より早めに始まったインフルエンザの流行ですが、かれこれ数カ月患者さんがほぼ毎日途切れず出ている印象です。ここ数年コロナの陰に身を潜めていたインフルエンザですが、今年の年末年始にはまだまだ猛威を振るっている可能性は十分あります。十分な周知がされないと、検査をしてもらえると思って受診、もしくは問い合わせの電話をしてくる患者さんでごった返す可能性があります。

 健康で何もなく年末年始のお休みを過ごせればそれが一番ですが、発熱の症状が出た際に適切に医療機関を受診し、落ち着いて休めるよういざという時どのように動けばいいのか、理解しておくことが大切です。

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