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マンジャロ皮下注アテオスについて

yakuzaishi-k
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 2型糖尿病治療薬として販売されているマンジャロ皮下注について、薬を使った患者さんで検査数値の改善効果を実感する実例がありました。

マンジャロ皮下注アテオスの基本情報

 2型糖尿病治療薬として、マンジャロ皮下注アテオス2.5mg、5mgが2023.4.18に販売開始されました。2023.6.12には7.5mg、10mg、12.5mg、15mgの4規格の販売が追加され、現在6種類のマンジャロ皮下注アテオスが発売されています。

マンジャロ皮下注の用法及び用量

 マンジャロ皮下注は通常週に1回皮下注にて使用する薬剤です。2.5mgから使用を開始し、2.5mgを4回、4週繰り返し使用した後に5mgに増量し、週1回5mgを維持量として継続して使用します。

 効果不十分の場合には4週以上の間隔をあけて2.5mgずつ増量することが可能であり、最大は15mgとなります。

 この使用方法ため2.5mg~15mgまで2.5mg刻みの用量で規格があります。

 マンジャロ皮下注は薬剤と注射の針が一体となっており、1回使い切りタイプの薬剤です。

 注射部位に押し当てるようにしてロックを解除し、患部に押し当てたまま本部上部のボタンを押すと針が出てきて刺さり、同時に中の薬液が注入されます。薬液の注入が終わるとすぐに針が中に引っ込みます。針が刺さっている時間もほんの数秒なので使用自体はすぐに終わることができます。

マンジャロ皮下注の作用機序

 マンジャロ皮下注は新しいタイプのグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)とグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)の2種の受容体に作用する世界初の持続性GIP/GLP-1受容体作動薬です。

 GIP受容体に作用することで「レプチン」の分泌が促進され、摂食量低下と脂肪利用増加を導く働きがあります。

 GLP-1受容体に作用することで、すい臓からのインスリン分泌を促進し、結果として血糖値が下がります。

 この2種の受容体に作用することで強力に血糖値を下げ、また食欲不振や体重の減少にもつながる為米国では肥満にも使用されます。

マンジャロ皮下注の薬価(2023.11現時点)

マンジャロ皮下注の1キット(1回)あたりの薬価は下記の通り。

2.5mg:1924.00円

5mg:3848.00円

7.5mg:5772.00円

10mg:7696.00円

12.5mg:9620.00円

15mg:11544.00円

 当然含有量が多くなればなるほど薬価は高くなりますが、通常の維持量の5mgでも週1回で3848円なので、3割負担で一カ月4回使うとなると、薬価だけでおよそ4600円かかります。決して治療に使用するのに安いと言える薬ではありません。

マンジャロ皮下注と併用しない糖尿病治療薬

 マンジャロ皮下注だけではないですが、GLP-1受容体作用薬と併用しない糖尿病治療薬としてDPP-4阻害剤があげられます。DPP-4とは、GLP-1・GIPを分解する酵素の事です。これを阻害することにより血糖降下作用を示しますが、最終的にGLP-1の働きを高めるという点が共通しているため併用はしません。

 マンジャロの添付文書にも→本剤とDPP-4阻害剤はいずれもGLP-1受容体及びGIP受容体を介した血糖降下作用を有している。両剤を併用した際の臨床試験成績はなく、有効性及び安全性は確認されていない。という文言が記載されています。

マンジャロ皮下注を使用した実例

 自分が勤務する薬局で1名マンジャロ皮下注の使用を開始した患者さんがいらっしゃいました。マンジャロ皮下注は肥満にも効果があるとされるため比較的体重が重い方に推奨されるようですが、当薬局で対応した患者さんはそんなに太っているわけではありませんでした。

 ただ今まで薬を色々変えてもなかなかHbA1cの改善効果がみられず、高い数値が続いていました。そこでDrと患者さんでまだ発売を開始したばかりのマンジャロ皮下注を使用して様子を見ることになりました。発売が開始されたばかりの薬剤は、発売後1年間は1回で2週間までしか処方できないという保険上の決まりがあります。そのため2週間おきに通院しなくてはいけないという患者さんの負担もあり、現段階ではまだ少し導入するのに敷居がありますが患者さんには事情を納得してもらい使用開始となりました。

 結果として、導入前はHbA1cが8.5程度だったのが、現在7.5程度まで下がっています。まだ基準値より高いですが、現在は通常の維持量である5mgのマンジャロを継続しており、毎週決まった曜日にきちんとしようもできています。2週に2回の通院も続けていただいています。

マンジャロ皮下注の供給状況

 このように2型糖尿病に対して効果があるマンジャロ皮下注ですが、現在品薄の状況が続いています。状用量の5mgより容量を増やした7.5mg以上の規格については、糖尿病専門の病院や大規模病院に限り出荷が調整されているようです。自分の勤務する薬局では状用量の5mgについては使用患者分を確保してもらっていますが、あまり急に使用数を増やすという事は難しそうな状況です。

供給制限の一因、ダイエットに使える

 マンジャロ皮下注は2型糖尿病治療薬の適応のみの薬剤ですが、食欲抑制や体重減少が認められる薬剤であるためダイエットの目的で使われているケースがあるようです。もちろん糖尿病と診断されていない方が使用するためには自費での診療及び薬剤費の負担がかかります。それでも需要が伸びたため在庫不足となり、現在使用している患者さんに薬が行き届くように新たな患者さんに使用することが難しい状況になっていると思われます。

 現在は発売されて1年未満なので処方数に制限があるため、頻繁に通院していただかないといけない薬剤でありますが、来年4月以降は処方制限がなくなると思われます。処方制限がなくなり今まで通り月1回の通院で済むようであれば、本来2型糖尿病治療のため使用したい患者さんも増えてくると思います。せっかく効果が高い薬なので、なかなか検査数値が改善しない患者さんに薬剤がいきわたるようにしてもらいたいですね。

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